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​教育の現状

東ティモールでは、2010年に新しい教育制度が導入されました。

 

元々初等教育6年(6歳から12歳)と中等教育3年(12歳から15歳)だった義務教育が一貫化され、9年間の小中一貫教育制度が始まりました。

義務教育終了後は高等学校3年間,その後大学へ進学,もしくは就職します。

 

 

しかし、小学校の総就学率は90%に対し、中学校の総就学率は50%と低い状況があります。その理由として、独立してから間もないこともあり、未だ生徒に対する学校の絶対数が足りていない為、特に地方では中等・高等教育まで受けられる子供は限られています。

そうした影響から、15歳から24歳までの約4割に一人は読み書きが出来ないとされています。

東ティモールの学校では、東ティモールの公用語である,テトゥン語とポルトガル語を国語として学び,また,その他に実用語に指定されている英語,インドネシア語の授業もあります。ある村を訪れた際、小学校1、2年生ぐらいの子が、英語やインドネシア語を流暢に話す姿にとても衝撃を受けた事を覚えています。

 

一方で、独立した際に、現政権が公用語と教育の場での使用言語として、国民の9割が理解できるテトゥン語ではなく、ポルトガル語を採用したことで、教育現場での混乱を招いています。

 

実際にポルトガル語を話せる住民は、高齢の男性やエリート層に偏向しており、教育カリキュラムや教科書、教材開発に遅れをもたらしているとされています。

 

東ティモールの形をこれから形作っていく教育ですが、まだ課題は多そうです。

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